朝青龍騒動の発端と経過
今回の騒動の経緯と経過
◆2007年7月場所
優勝後、腰痛と左肘が曲がらないことがあかされる。賜杯を受け撮影中に腰を痛そうにしているのが報道される。
◆7月22日
腰の疲労骨折で全治6週間という診断書を相撲協会に提出し、夏巡業不参加を認められる。
◆7月25日
サッカー元日本代表の中田英寿氏が子供たちを指導するイベントに同国政府や日本の外務省などの依頼を受けて参加。軽快な動きでシュートも決める様子が、同日夕のフジテレビ「スーパーニュース」で報じられた。
◆7月26日
北の湖理事長は、「診断書が出ているのに、サッカーをしているのはおかしい」
と怒り心頭で苦言を呈した。
高砂親方は国際電話で「腰が本当に悪いなら入院しろ、悪くないなら巡業に出ろと伝えた」と、広報部を通じて談話を発表。
◆7月27日
日本相撲協会の巡業部が緊急会議で朝青龍を夏巡業を全休させると決定。
大島巡業部長(元大関旭国)は「参加しなくても結構」。
高田川副部長(元大関前の山)は「巡業部としては全治6週間の診断書が出ているのだから夏巡業に出なくていい。途中で出たいと言っても断る。巡業を甘く見てもらっては困る」と語る。
◆7月31日
朝青龍が日本へ戻る。高砂親方とともに北の湖理事長へ謝罪に訪れる。
報道陣に取り囲まれた朝青龍は「日本で治療して来場所頑張ります」と早口に語り早足で立ち去る。
診断書を出した三重県四日市市内の病院は「左ひじは手術をしなければいけない状態で、第5腰椎も疲労骨折している」とのコメントを発表した。全治6週間とした理由については「左ひじの手術をすることを前提に決めた」と説明。
「サッカーはモンゴル政府に頼まれたから出てしまったと言っていたが、休場届を出しているのだから許されるものではない。わたしの監督不行き届き」と高砂親方
◆8月1日
外国人横綱の先輩として曙は「分からなくもない。ずっと1人横綱で場所も巡業も引っ張ってきたから疲れがたまっているのは当然」と同情しつつも「ただ、やり方がまずかった」と、苦言を呈した。
緊急理事会は朝青龍に対して、9月の秋場所、11月の九州場所の2場所出場停止と九州場所千秋楽までの謹慎処分、さらに4カ月の30%減俸処分とすることを決めた。また監督責任を問われた師匠の高砂親方に4カ月の30%減俸処分を科した。
◆8月2日
高砂親方から電話で処分内容を知らされた朝青龍は「真摯(しんし)に受け止める。治療しながら(九州場所後の)12月の巡業に間に合うように備えていく」とコメント。高砂親方は「朝青龍も私も反省している。21度の優勝を無駄にしないためにも前向きにやるしかない」と述べた。 との産經新聞報道????
精神的に不安定なことを理由に2日の会見は“拒否”。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は近日中に朝青龍が自らの口で騒動に関する説明や処分への感想を述べる方針を明らかにした。
◆8月5日
本田昌毅医師診断を受け、「神経衰弱状態及び抑うつ状態で、うつ病の一歩手前、本人にとって最良の環境で療養した方がいい」と帰国を勧めた。
◆8月6日
高砂親方が朝青龍と面談。「ほとんどしゃべらず、ぼーっとしている。会見を開くのは難しい。私もびっくりした」と述べた。
◆8月7日
日本相撲協会医務委員会が指定した精神科医、今坂康志医師が朝青龍を診察「急性ストレス障害で療養が必要」と診断
◆8月9日
高砂親方が横綱を訪れ、入院と記者会見に応じることを勧めたが、拒絶されたという。この日、説得に失敗した同親方は受け入れられるまで“日参”すると宣言した。朝青龍は厳罰処分が下された現状に、涙をみせる場面もあったという。
◆8月10日
高砂親方は前日に続き横綱に会い「会見できる状態ではない。甘いかもしれないが、私も会見をさせてはいけないと思った。」と述べた
サッカー元日本代表の中田英寿氏が自らのHPで「遊び程度のサッカーをするには問題はないものの次場所に万全の体調で臨むために夏巡業を回避した可能性を指摘。本当に“仮病”なのかをまずはっきりさせることが大事とした上で、「頑張れ、朝青龍!!」
と締めくくっている。
◆8月15日
伊吹文部科学相が「朝青龍をヒール(悪役)のように扱って、非難しているだけでは問題の解決にならない」「相撲協会は公益法人の資格を持っており、義務も出てくる。現役の最高位である横綱に対し、日本の文化の理解、最高位としての立場の重さなどを教えることが一番大切なことだ」と述べる。
◆8月17日
相撲協会が派遣した新たな高木医師が17日夜、朝青龍の自宅で診察を行った。診断結果は今坂医師と同じ「急性ストレス障害」。ただ、高木医師と話をした高砂親方によれば「ストレスはよりたまっているということだ。医師が話しかけてもあまり反応がなかったと聞いている」と、症状が悪化していることを示唆した。
◆8月20日
高木洲一郎医師が「解離性障害」との診断。
計6度診察するも朝青龍本人は問い掛けに応じず、付け人やマネジャーの証言をもとに診断書を作成したことを打ち明けた
相撲診療所の吉田所長が会見し高砂親方に治療のためにはモンゴル帰国が望ましいと進言したが、拒否し国内での通院、または入院治療を優先させる方針を打ち出す。
高田川巡業部副部長が朝青龍の自宅へ見舞いに行ったが睡眠剤を服用して寝ていたため面会できず。「巡業部の一員として、今の状況を確認したかった。精神的に不安定と聞くし、心配しているよ」と説明した。
◆8月21日
北の湖理事長が国内治療にこだわるのは、協会内に強硬な反対意見があるため。この日の話し合いでも「モンゴルに帰るのはみんなが納得しないだろう。世の中とか理事とかあるだろう」と語った。
横綱審議委員会の海老沢勝二委員長は、「専門家が母国での治療を勧めているのだからその方向で考えてもいい」とモンゴル帰国に理解を示した
◆8月22日
自宅にこもりきりだった朝青龍が、主治医に任命された高木医師の診察を受けるために外出。朝青龍はそのまま都内のホテルに向かい、診察を受けた。自宅には戻らず、今後も同じ場所に滞在して治療を続ける予定だという。
◆8月23日
北の湖理事長は、朝青龍が高木洲一郎医師の往診を受けたことについて言及。
「まずは環境を変えることが一番大事。医師と相談するが、帰国することも一つの方法だろう」
高田川巡業部副部長が都内のホテルに朝青龍を見舞った。詳細に関しては明言を避けた
同親方は一時は朝青龍に厳しい意見を浴びせたこともあったが「朝青龍は若いのに十分
制裁を受けている」そして「一番悪いのは師匠の高砂だ」と師匠の指導力不足を批判した
◆8月28日
緊急理事会で朝青龍の帰国を許可。
伊勢の海理事と高砂親方が報道陣を前にお騒がしてすみませんと謝罪。
高砂親方は朝青龍の帰国に同行し何かあれば全責任を負うと言及。
◆8月29日
高砂親方と本田医師とともに朝青龍がモンゴルへ帰国。
◆8月31日
高砂親方が本田医師とともに帰国。高砂親方が協会へ報告後、会見を開く。朝青龍はウランバートル到着後すぐにハラホリンに向かい未明に到着。朝青龍の兄が経営する「ドリームランド」という施設に滞在しそこより60kmをどの温泉施設のあるホジルトへ治療のため通うことになるとのこと。モンゴル国立健康大学教授の精神科医が常駐し治療にあたるとのこと。
◆9月13日 (yahooニュースより)
モンゴルで療養中の横綱朝青龍が12日、ホジルトでの治療を開始した。帰国後、公に姿を現したのは初めて。滞在していた施設「ドリームランド」があるハラホリンから約50キロ離れたホジルトを訪れた朝青龍は、市民らに囲まれながら泥風呂などがある温泉施設に入った。治療開始を伝えられた師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「次のステップである、ひじと腰の治療に入れる。心の治療はだいぶん良くなったのだろう」と話した。
◆9月25日 (yahooニュースより)
大相撲の横綱審議委員会(横審)が24日、東京・両国国技館で行われた。冒頭、朝青龍の師匠・高砂親方(元大関朝潮)が「多方面に迷惑をかけました」と謝罪し、モンゴルでの治療の現状を「モンゴルの専門医が付きっきりで治療し、精神面は改善されつつあり、今は腰の治療を受けている」と説明。左ひじと腰の治療は今月いっぱいまでの予定で、10月に入ってから横綱本人と日本に戻る時期などを打ち合わせることも報告した。
注目される来日時期と会見について、高砂親方は「本人には日本に戻って土俵に上がる意思がある。初場所に向けて体調を整えたい。謝罪会見をして、けいこをして土俵に上がりたいと言っている」と代弁。来日日時は未定だが、同親方は「日本に戻った当日に会見させる」と明言した。
◆10月11日 (yahooニュースより)
国技館で横綱稽古総見が行われ、その後、横綱審議委員会が特別に開かれた。
引退勧告をしても良いのではないかとの意見も出たが事態を見守るとのこと。
モンゴルで療養している横綱・朝青龍が、9日からウランバートルで筋力トレーニングを開始した。師匠の高砂親方(元大関・朝潮)は再来日について「今のところ、21日からの週を考えている」。朝青龍の関係者によると、滞在していたハラホリンの施設から8日にウランバートルへ移動。9日は約3時間の運動で汗を流したという。高砂親方は調整具合をチェックして来日する時期を検討する予定だ。
◆10月15日 (yahooニュースより)
母国モンゴルで療養中の横綱・朝青龍の再来日に関し、師匠の高砂親方(元大関・朝潮)が、15日から最終的な話し合いに入ることを示唆した。朝青龍はウランバートルでトレーニングを開始し、まわしを締めて稽古ができる状態を目指している。当初は九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の番付発表が行われる29日前の来日をメドにしていたが、高砂親方は「私の希望は10月下旬だが、選択肢はいろいろある。本人がやることだから」と横綱の気持ちを尊重させる意向。朝青龍の個人マネジャーも「あくまでも体調を優先することになりそう」と話しており、来日が11月にずれ込む可能性も出てきている。
◆10月17日 (yahooニュースより)
モンゴルで帰国療養中の横綱朝青龍(27)が左足首を痛めていたことが、17日分かった。現地で朝青龍に付き添っていた個人トレーナーが同日、帰国して明らかにした。
朝青龍はウランバートルでトレーニング中に左足首をひねったという。現在は患部の電気治療をしながら、毎日2時間ほどジムで筋力トレーニングを行っている。
師匠の高砂親方(元大関朝潮)は来週中にも日本に戻る可能性があるとしていたが、トレーナーは「難しいのではないか」と話し、日本に戻る時期は11月にずれ込む可能性も出てきた。
◆10月22日 (サンケイスポーツより抜粋)
モンゴルで帰国療養中の横綱朝青龍(27)が謹慎期間中にもかかわらずTBSのテレビ取材を受けていたことが22日、明らかになった。日本相撲協会の広報部長で師匠の高砂親方(51)=元大関朝潮=は、取材申請書を10月1日付で受理。広報部内で再検討した結果、5日に「謹慎処分が終了してから撮影して下さい」と通達したが、朝青龍は通達前の3、4日に取材を受けてしまったという。